所在地:千葉県 用 途:公立中学校(耐震補強改修) 構 造:鉄筋コンクリート造 規 模:延 約5379㎡ 施 工:上條建設株式会社 竣 工:平成24年10月

 設計施工の技術提案による設計競技での受託物件。 箱型の学校建築の常で、間口方向の体力不足のため、それを鉄骨ブレースで補うことが一般的になるが、そのブレースを工面ごとに額縁のように計画しアウトセットで固定する形式とした。比較的、細めの枠材をダブルに配置することで、一般的に見かける鉄骨ブレースよりも、繊細な印象を与えることができた。また、この形状にしたことで、継ぎ目を持たないブレースにすることができたので、意匠性はもちろん、接合部からの劣化の懸念をなくすことができた。 その他の補強箇所では、腰壁のコンクリートブロックの転倒防止を予定していた部分をブロックとその上の窓サッシを撤去し補強壁としたが、代わりに間接照明を組み込んだ掲示板とすることで、明るさを補えるように計画した。これらの小技が効いた補強計画が意匠とコストの両面で評価された計画となった。