所在地:東京都 用 途:教会 構 造:鉄骨造 規 模:延 約530㎡ 施 工:株式会社 山崎工務店 竣 工:平成27年3月

 幹線道路に面したプロテスタント教会の耐震改修。都内の幹線道路は、震災時の輸送路となるので、道路中心から45度の線に干渉する高さの建物に対して、補助金を出して耐震化を進めている。 本物件は、かつて尖頭型の屋根に十字架を掲げた形をしていたが、その尖塔部分が干渉していることがわかった。そこで、耐震計画を行なったが、必要な耐震補強を行うと、礼拝堂の補強箇所が多くて教会としての機能に影響してしまうこととコストが莫大であることがわかった。幾度と教会と協議を重ね、Is=0.4の補強+尖塔部分の撤去であれば、補助金は受けられなくなるが、礼拝堂への補強が不要となることを提案し、その案を採用することとした。 補強の結果、尖塔部分は撤去されてしまうが、補強ブレースを作成する鉄骨工場で、亜鉛メッキした大きな十字架を作ってもらい、尖塔の下部の外壁に掲げることとした。その外壁も尖塔に変わるシンボルとなるようにフカシ壁で化粧をし、内部照明を仕込んだ。その照明によって、十字架が街に光を落とすように演出を行った。