所在地:千葉県 用 途:寺院(庫裡) 構 造:鉄骨造 規 模:延 約520㎡(既存建物を含む) 施 工:上條建設株式会社 竣 工:平成29年2月

 江戸時代から続くお寺の庫裡の建替計画。行徳街道は、江戸時代から百寺が並ぶと言われている街道で、敷地はその街道に直行する参道を入ったところにある。新築した庫裡は、既存の本堂と接続して建てられ、檀家の客殿と住職の住居、そして寺務所を兼ねている。計画を行なった寺院は、日々のお寺の業務を住職家族で行なっているため、プライベート領域との区分け方について何度も打ち合わせと検証を重ねてプランを練って行った。 解体した元の庫裡は、東日本大震災で大きな損傷を受けて建替に至ったが、寺自体、江戸時代の大地震の津波で古文書を失うなどの被害を受けた歴史がある。そのため、建物は鉄骨造として津波への備えとしたが、伝統的な木造の意匠となるように注意深く計画をした。